大原美術館
大原美術館へ行ってきました。
この美術館は日本で最初の西洋近代美術館です。そんな美術館が大都会ではなく倉敷という地方の中核市にあるというのは、うれしいことですね。
倉敷の実業家、大原孫三郎が画家、児島虎次郎に託して収集した作品と孫三郎の後を継いだ大原總一郎のコレクションから構成されています。
なんといってもエル・グレコの「受胎告知」は中でも有名な作品でしょう。グレコの作品としてはあまり大きな絵ではありませんが感動的な場面には心を奪われます。その他印象派のピサロ、モネ、ルノワールはもとよりゴーギャン、ドガ、ロートレック、マティス、モディリアーニ、ピカソ、ポロックと展示も多彩です。
中でも目に止まったのはボナールの「欄干の猫」、ミロの「夜のなかの女たち」、関根正二の「信仰の悲しみ」です。特に「信仰の悲しみ」は鮮やかな色彩で観る者を惹きつけ、女性達が静かに歩む姿は妙に印象に残ってしまいました。
又、ミロの作品は横に長いもので、中に描かれている黒い筆文字のような線や記号らしきものがとても新鮮で生き生きと踊っているようでした。
この美術館は本館の他に分館、東洋館、工芸館でできており各館への移動時にみる庭の景色もすばらしいものでした。
美術あれこれ
美術館に行くといつも心豊かになって帰ってきます。
これから美術に関するあれこれをシロウトなりに書いていきたいと
思っています。